2015年12月11日

中国訪問 2015年民主党若手政治家訪中団

12/7~11の日程で、民主党若手政治家訪中団の一員として、中国(北京・遼寧省瀋陽市)を訪問しました。
密度の濃い行程でした。一部をこのブログでも紹介します。

日本の民主党と、中国共産党は政党交流を行っており、今回は若手議員団が招待を受けて訪問しました。

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清華大学にて、昨今の歴史問題の認識共有を。
清華大学周辺には、テクノロジーパークがありまして、感銘を受けました。中国でも、ベンチャー企業はもちろん存在します。

瀋陽に移動して、
九・一八歴史記念館
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満州事変の発端となった柳条湖事件(1931.9.18)の現場のすぐ横に建設された記念館。
抗日戦争の歴史が語られています。
中国共産党は、抗日戦争を通じて民衆の支持を拡大していった経緯があり、今の中国の建国の歴史を理解することができます。

ちなみに、今の安倍晋三総理の祖父である 岸信介氏は、1936年から1939年に満州国政府の一角を占めておりました。(最後は総務庁次官)
つまり、中国共産党が目の敵にする対象であったわけです。

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瀋陽師範大学にて、昨今の歴史問題の認識共有を。
こちらでは、大学生も入って、生活・文化に根差した意見交換もしました。

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遼寧省の幹部党員の方と接見。
この後、歓迎宴を開いていただいて、美味しい中華料理を堪能しました。


瀋陽から1時間、撫順市の平頂山惨案遺跡記念館を見学しました。
多くの民間人が集落ごと惨殺された現場で戦争の悲惨さを共有しました。

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また、撫順市には、撫順戦犯管理所という施設がありまして、満州における日本の戦争犯罪人の改造を行いました。戦争犯罪人達が、日本に帰国したのち、中国との交流を深めているという事実に驚きを持ちました。

日本ではあまり知られていない日中戦争の歴史を知ることができました。
相互理解が平和につながることと思います。


余談ですが、
今年は、”爆買い”が流行語になりました。中国からの観光客が日本で大量に家電や化粧品を買って帰ります。
北京の物価は東京を超えているのではないかと感じたので、東京は安くて品揃えがいい街と認知されていることに気づきました。何も品質が優れているだけではなさそうです。
北京にも、瀋陽にも、ハイブランドの店舗は多数出店しています。買うのか?聞いてみましたが、インターネットで買うことが多いので、あまりハイブランドの店舗では買い物をしないそうです。
日本より発展の遅れた国と理解していますが、経済発展と同時にインターネットが普及しているので、商取引におけるインターネットの存在は比較的大きいのでしょう。
さて、”爆買い”以外に、日本の観光で何を求めるのか?聞いてみましたら、
富士山を見たいとの意見の他に、普通の日本の日常を見たいとの意見もいただきました。
また、日本語を学習した中国の方にとって、勝海舟は有名だそうです。
大田区に勝海舟の別荘だった洗足池があり、そこに、勝海舟記念館が計画されていると伝えたら、強い関心を示していただけました。

羽田空港から富士山を望み、
日本の普通の食文化を楽しみ、
洗足池で勝海舟を知る、


そんな大田区の観光もいいかもしれませんね。

ちょうど、大田区民泊条例が可決された日に北京に旅立ったこともあり、大田区のインバウント政策に思いをはせました。


外交ルートで中国を訪問いたしまして、様々に貴重な経験をすることができました。
こうした機会を与えていただいた、中国共産党関係者の皆様に心より感謝申し上げる次第です。

羽田空港を有する国際都市・大田区の政治家として、新しい視野をいただくことができました。
今後の区議会活動にも十分に生かしてまいります。
posted by 岡高志(大田区議会議員) at 23:00| Comment(0) | ●政治活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月31日

タウンミーティング 2014

タウンミーティングを大岡山北口商店街事務所にて開催しました。

区民の皆様と意見交換して新たな政策提言につなげるミーティングとしています。
まさに膝づめでざっくばらんに懇談できる会をつくっております。

動員して後援会の力をつけることを目的とする
いわゆる政治家パーティーではないので、おひとりでのご参加も歓迎です。

さて、本日のタウンミーティングは以下の三部構成としました。
  • 私の政治報告

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  • 会場参加者全員からのショートスピーチ

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    インターンの学生たちにもショートスピーチをしてもらいました。

  • 私からのまとめ



様々な意見をいただきまして 予定の90分があっという間に過ぎてしまいました。

ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。

お誘いいただければ、政策提言の場としてのタウンミーティングを開催しますので、お知らせください。

posted by 岡高志(大田区議会議員) at 23:00| ●政治活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月18日

大田区政アンケートの結果(第1次)

この2週間で実施している大田区政についてのアンケートの結果をご報告。

【Q1】大田区で充実してほしいこと
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保育サービス 学校教育が回答者の半数以上を占めました。

入園・入学時期であることも、関係しているかもしれません。

その後は、
介護サービス 防災対策 防犯対策 スポーツ施設 障害者福祉と続きます。

今回のアンケートは、複数回答であるので、あまり選択されなかった肢は、区の政策として不必要と判断することもできます。
選択率が2割を下回ったものを、下から順に並べてみますと次のようになりました。

道路整備  蒲田駅周辺の整備   減税   蒲蒲線の整備促進   産業振興



【Q2】地域のイベントには参加していますか
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アンケートが集まるにしたがって、参加しているという回答の割合が下がってきまして、
この時点では44%

参加したことはないは実に 30%

アンケートの大半をwebで行ったため、回答者はそもそも地域イベントへの興味が薄い層であるのかもしれません。
今後、フィールドワークするなどして傾向を比較したいところです。


【Q3】外国人との国際交流イベントには参加したいですか
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8割が参加したいの回答。
Q2の地域イベントより反応がとても良かったのが意外です。


【Q4】岡高志への支持
回答者の8割超が支持
私のアンケートですから、支持しないと答える人が少ないのは当然でしょうか。

一方で、回答をスキップした人は全体の65%
岡高志のことは何とも思っていないが、アンケートに回答したいという人でしょうか?
こういう人が増えてくるほど、このアンケート自体の客観性が高まるような気がします。

引き続きアンケート受付中です。
外部のアンケートアプリを取り込んでいます。

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posted by 岡高志(大田区議会議員) at 06:15| ●政治活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月16日

ヨーロッパで最も住みやすい都市 ナントを訪ねて

2004年にタイム紙で『ヨーロッパで最も住みやすい都市』として取り上げられたことで知られる。
フランスのナントはロワール川の下流の街。
古くは、奴隷貿易で栄え、造船業が盛んだった工業都市。
船が大型化するにつれ、造船拠点はさらに下流域に移動していき、工業都市ナントは衰退していた。(1987年に造船所は閉鎖。)

1989年に39歳で市長に就任した Jean-Marc Ayrault ジャン=マルク・エローが、芸術・文化を中心とした都市再生を実行したのである。

芸術・文化を中心とした都市再生

その象徴が、
  象
☆ La Grand Elephant



一見他愛もない乗り物だが、油圧で動くこの大がかりな機械はきっと人々にものづくりへの郷愁を感じさせてくれるもの。大田区の下町ボブスレーが大田区の製造業の象徴とすれば、この象もフランスの下町ナントの製造業の象徴といえる、まちへの興味をかきたててくれるものでしょう。

Les Machines de L'ile
機械の島。造船所撤退後のロワール川の中州のナント島に開発されたテーマパークである。
他にも、独特なアトラクションがあり、非常に新鮮な驚きが得られる。

☆ Le Carrousel des Mondes Marins
海中世界のメリーゴーラウンド

ナント生まれの作家。Jules Gabriel Verne ジュール・ガブリエル・ヴェルヌ(1828年 - 1905年)の「海底二万里」をモチーフにしたメリーゴーラウンドで、乗客は様々な彫刻をみることができる本格的な劇場です。

☆ La Galerie des Machines
他にもギャラリーで様々な芸術作品が創作されており、見ることができる。

製造業の拠点だったこと、ジュール・ヴェルヌというご当地作家という地域資源をうまく活用した施設だといえます。

他にも、ナント島には、
光の輪がロワール川沿いに並び(昼の写真でごめんなさい)、
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バナナ倉庫跡(上の写真右側)が、おしゃれな飲食店やナイトクラブに改装されていて、魅力的な商業ゾーンを形成している。

また、10haの用地を確保して、クリエーション産業を集約している。

さらには、マンションを建設して、ナント島に35,000人住まわせる計画である。
廃工場を商業施設として、まちの魅力を高めて、人口を増加させる戦略である。

ナント島以外にも、
La Folle Journée ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)
1995年から毎年、ナントコングレスで開催されているクラッシック音楽祭。
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一流の演奏を低料金で提供することによって、明日のクラシック音楽を支える新しい聴衆を開拓しようとの思いがある。
ナントでの成功を受けて、日本でも東京(2005年〜)、金沢(2008年〜)、新潟(2010年〜)、大津(2010年〜)、鳥栖(2011年〜)と世界各地で「ラ・フォル・ジュルネ」のイベントが開催されている。

Festival des 3 Continents ナント三大陸映画祭
1979年から毎年開催されている映画祭。アジア・アフリカ・ラテンアメリカの三大陸の映画作品の祭典。
日本の作品でも、是枝裕和監督の「ワンダフルライフ」がグランプリを獲得している。

Estuaire Biennale エステュエール・ビエンナル
2007年から隔年で開催されている現代アートの祭典。

ビスケット工場跡地
撤退したビスケット工場を市が買収して、現代アートの実験場に。ホールがあり、演劇、展示会などが行われる。アーティストインレジデンス機能もある。
若者が集まる飲食店もあり、飲食代金の設定は安く、若者が外で遊ぶより、建物の中で安全に遊ぶことが考えられている。
また、サウナも備えている。

以上の様に現代的な取組も魅力的であるが、
「ナントの勅令」という世界史用語が知られるように、中世から栄えていた都市であって、お城や大聖堂もまた市の中心部にあり、伝統的な商店街もにぎわっていました。

コンパクトでありながら、ヨーロッパの都市を満喫できて、芸術にもふれることができる、素敵な都市であることは間違いありません。
実質1日の滞在では十分にナントの魅力を満喫できなかったのが、今回残念なところです。
芸術のイベントが開かれる際には、1週間程度、充実した滞在ができそうです。


充実の都市交通

ナントは、1985年にフランスではじめて路面電車(トラム)を復活させました。
環境政策として、車の利用を抑制する政策です。

公共交通
路面電車を中心にした公共交通は都市圏広域でナントメトロポールという組合を組織している。
組合の代表は基本的に中心都市、つまりナント市長が担うということで、リーダーシップが明確である。

需要に応じて、トラムだけでなく、
専用レーンを走るバスウェイ、
信号が優先されるシステムのクロノバス、
(普通の)バス
と、様々に公共交通が走っています。

利用は、 1日乗り放題で 1人4.6ユーロ、4人グループだと 7.5ユーロと大変お得。
家族で出かけるのに便利だ、と現地の人が話していました。

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交通網は十分に張りめぐらされ、運行期間も5〜10分間隔であり、乗り換えも安心できます。
また、深夜1時すぎまで運行しており、まさに市民の足となっています。


パークアンドライド
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パークアンドライドを推進しており、
郊外のトラム・バスの乗り場には駐車場が設置されており、トラムチケットがあれば無料で使用できる。6,000台分が確保されています。

自転車
レンタル自転車「bicloo」を採用。
市内に100か所以上のレンタサイクルステーション、850台以上の自転車が設置されています。
利用者は、標準的に年間29ユーロの登録料を払い、ICカードを手にいれます。
ICカードを専用の機械にタッチして、自転車を借ります。
1回ごとの利用料金は、30分以内ならかかりません。30分を過ぎると0.5ユーロ、60分を過ぎると1.5ユーロが延滞金として課金されます。

視察当日はあいにくの天気だったので、ほとんど走っている自転車を見ませんでしたが、レンタサイクルステーションはしばしば目にしたので、便利であろうと思います。
(パリでもレンタサイクルは導入されているのですが、中心部だったからなのか、ステーションも自転車もほとんど見ませんでした。)

自治体負担のない仕組みを広告代理店が構築しており、同じシステムが、
なんと! 

日本の富山にも輸出されています。

ちなみに、政策としては、自転車を移動手段とする割合を、現状の3%から、5%に引き上げたいとのこと。

水上バス navibus
ロワール川の対岸への渡し船。
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トラム・バスのチケットと共通で、自転車を乗せることもできるし、パークアンドライドの駐車場も設置されています。
運航間隔も、通常20分に1本、朝夕のラッシュ時は10分に1本と、市民の日常の足としての役割を担っています。

対岸にはおしゃれなお店もあって、ちょっとした非日常も味わえます。

従来は、片側4車線の大きな道路が走り、まちが分断されてしまっていました。
中央に、トラムやバスウェイを配置することで、人が道の真ん中も往来できる。道路によるまちの分断が解消されている。
そのように、地元の方が話していました。

エコだから、路面電車。だけではなくて、まちの活性化にもつながる。
新しい視点を気づかされました。


芸術・文化による都市の再活性化だけでなく、都市交通も充実しており、住民として住みよく、そして、誇りを持てるまちづくりが成功していると感じました。


ところで、Jean-Marc Ayrault ジャン=マルク・エローは、オランド大統領のもと首相に就任する2012年までナント市長を23年間務めました。ナント市再生の実績が評価されたのでしょう。


川が流れ、空港も近い、工場都市ナント市の再生は、わが大田区にとって参考になる事例ではないかと思いました。


posted by 岡高志(大田区議会議員) at 17:16| ●政治活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月15日

ヨーロッパ視察 パリ ナント ブレーメン ハンブルク

大田区議会のヨーロッパ訪問団(全8名)の一員として親善と視察を兼ねて訪問してまいりました。
11/8〜15の全8日間の行程です。
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【1日目】 未明 羽田空港出発。現地早朝 パリ着。シャルルドゴール空港近くの大規模展示場Paris Nord Villepinte パリノードヴィルパント 視察。託児所Les Globe Trotteurs de Roissy  訪問。TGVでナントに移動。ナント泊。
【2日目】 ナントの公共交通(トラム・バス・水上バス・自転車)視察。ナント島工場跡地視察。ナント泊。
【3日目】 TGV・飛行機でドイツ・ブレーメンに移動。サッカー・ブンデスリーガのブレーメンのホームスタジアムWeser Stadion視察。ブレーメン独日協会会長と会食。ブレーメン泊。
【4日目】 ブレーメン州議会訪問。ブレーメン市庁舎(世界遺産)訪問。障害者作業所 Martinshof マーティンスホフ視察。CASA語学学校訪問。ブレーメン独日協会会長と会食。ブレーメン泊。
【5日目】 中学校Oberschule Findorff フィンドルフ・オーバースクール視察。バスでハンブルクへ移動。ハンブルク出張駐在官事務所 訪問。飛行機でパリへ移動。パリ泊。
【6日目】 パリの水上バス視察。フランス中小企業経営者団体Mouvement Des Entreprise De France 訪問。自治体国際化協会パリ事務所訪問。パリ泊。
【7・8日目】 朝 パリ発、羽田空港着。
 ※参考までにリンクを付けました。永続的なものであるかは分かりませんので、リンクの適正については当方は責任を持ちません。

ブレーメン 大田区からは、過去3年にわたり中学生の海外派遣をしている関係があり、都市間交流を深化させたい考えがあります。今回の議員の視察も、海外派遣先された中学生の訪問先をなぞっています(ハンブルクを含めて)。もちろん、議員の目でみることで、新たな発見や発展もあります。
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ブレーメンといえば、ブレーメンの音楽隊や日本初のブンデスリーガー奥寺康彦氏が活躍した地として知られる。
ブレーメン市庁舎は、「ブレーメンのマルクト広場の市庁舎とローラント像」として、世界遺産に登録されている。15世紀からの歴史が評価されている。そうした荘厳なブレーメン市庁舎で様々お話をうかがった。
ドイツの地方自治制度は、フランスもそうだが、議員の中から、首長が選ばれる。議員は、16歳から選挙権があり、18歳から被選挙権がある。ブレーメンでの最年少議員はまだ20歳だそう。ちなみに、ブレーメン州都のブレーメン市に議会は無い。ブレーメン州議会のブレーメン選出議員がブレーメン市のことも決定する。
フランスでも市議会議員から選ばれた市長が国会議員も兼ねるそうで、
   国
 都道府県
 市 区 町 村 
この3段階で民選の議員を置く、日本などアジアの状況は効率的ではないと感じました。

今回のヨーロッパ視察は8人の議員団であったため通訳の方がいて、現地の人々との対話も充実するかと思いましたが、相手との間に通訳する時間が入ります。レベルの差はさておき誰もが多少は知っている、英語であれば、相手が身振り手振りで話す雰囲気で多少は何か伝わるものですが、
ドイツ語・フランス語では、まったくわかりません。
つまり、会話の時間の半分が意味のない時間になってしまう。
そこで気づいたのは、我々日本人が、日本語を話さない外国人に身振り手振りで日本語で会話してるの、意味無かったなと。
国際交流には、やっぱり英語。
ヨーロッパに駐在している方々も指摘されていました。

フランス人が英語を話さないというのは迷信で、たんに日本人の英語が理解できないだけだろう。とのこと。

たしかに、フランスでも英語で会話が通じます。相手の話し方が、フランス語では?という瞬間もありますが、聞き返せば理解できます。
日本語と身振り手振りに Hallo! Danke! Bonjour! Merci!を付け加えても、相互理解には至らないだろう。

ナント 2004年にタイム紙で『ヨーロッパで最も住みやすい都市』として取り上げられたことで知られる。
もともとは造船業を中心とした工場都市であったが、産業が衰退していた。Jean-Marc Ayrault ジャン=マルク・エローが、1989年に39歳で市長に就任し、芸術・文化を中心としたまちづくりを実行したのである。
川が流れ、空港も近い、工場都市ということで、わが大田区にとって参考になる事例ではないかと、私が視察対象にリクエストしました。
ナント?どこそれ?というのが、多くの日本人の印象なので、あえて別の記事「ヨーロッパで最も住みやすい都市 ナントを訪ねて」で紹介します。


パリ 言わずと知れた、花の都。
羽田空港から毎日直行便が飛んでいます。(ヨーロッパでは他に、ロンドン、フランクフルト)
少子化問題は自治体において大きな課題。少子化から復活を遂げているフランスの事例を視察・ヒアリングしました。

まず、シャルルドゴール空港に降り立ちます。空港の近くは、土地が広いせいか、ホテルが多い。さらに、大型ショッピングセンターも開業準備中。そして、大規模展示場Paris Nord Villepinte パリノードヴィルパント
パリノードヴィルパント

大田区では、羽田空港が沖合展開した跡地に、産業交流施設を計画している。一方で、パリのその規模には遠く及ばない。

空港近くの託児所Les Globe Trotteurs de Roissy をフランスの一事例として視察。
こちらは、5:00〜22:30まで最大で 100人の子どもを預かることができます。空港関連の11の企業が共同で設置。企業の出資割合などに応じて、子どもの受入れ枠が決まっています。
フランスにおいても、待機児童は存在します。保育園・託児所には当然にキャパシティがありますから。
ただ、3歳から幼稚園に入ることになります。放課後も自治体が預かるので、親が就労していて育てることができない場合でも対応できます。

託児所の費用負担は、家族手当金庫、企業、利用者の3者で負担。利用者負担は所得に応じて、1時間当たり33セント 〜 2.83ユーロだそうです。

自治体国際化協会パリ事務所において、フランスの少子化政策全般をヒアリング。
フランスの出生率が上昇したのは、移民の多さや未婚カップルの権利を認めたことが要因であるとの見方もあるが、それは大きな要素ではなくて、社会体制全般であろうとのこと。
女性が子どもを産んでも働き続けることが当たり前の社会。
子育てに関して財政的手当てを惜しまない政府。
それが、出生率上昇の前提であると。

道路の交通については、ドイツもそうですが、
石畳のきれいな街並みです。
一方で、バリアフリーとは言い難いものです。
バリアフリーについては、記事:おおた街なか“すいすい”ビジョンをご参照ください。
特に、パリの交差点は、信号のないロータリーに車が入ってきますけれど、譲り合うことなく我先に動きますので、危険な状況で、慢性的な渋滞が発生しています。

大田区の国際交流
自治体レベルでの国際交流は今後ますます活発になっていくことでしょう。

東京都の姉妹友好都市は以下11。お互いに大きすぎて、充実した民間交流につながるのか?
ニューヨーク市、北京市、パリ市、ニュー・サウス・ウェールズ州、ソウル特別市、ジャカルタ特別市、サンパウロ州、カイロ県、モスクワ市、ベルリン市、ローマ市

ちなみに、大田区では、アメリカ・セーラム市、北京市朝陽区。行政・民間レベルの交流がなされています。

せっかく、世界に対してアクセスが良く特色のある大田区ですので、様々な交流を推進してまいります。


posted by 岡高志(大田区議会議員) at 18:00| ●政治活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月27日

台湾訪問 2013日本青年台湾研修

10月21日〜25日まで5日間の行程で台湾を訪問しました。
總統府

台湾政府外交部の主催によるもので、2010年から各政党の日本の青年(自治体議員、政党職員、秘書、学生など)が招待をうけて、台湾を訪問します。
私は、民主党の7名の議員団の一員として参加することになりました。

台湾(中華民国)と日本の間には正式な国交はありません。大陸の中華人民共和国と日本の国交樹立に際して台湾と日本の正式な関係は消滅しました。
とはいえ、隣人として友好関係をもちたいところ、国家間ではなく、政党外交、議員外交の必要性が強まるのです。

今回は、日本青年台湾研修ということで、台湾政府外交部・国民党・民主進歩党・台北市・台南市議会を表敬訪問するほかに、台湾の名所を巡ります。つまり、観光要素が大きいのですが、それだけ、台湾を知ることができまして、友好親善につながります。
同行していただくのも、単なる旅行ガイドではなく、将来有望な(日本語が話せる)大学生たちが付き添ってくれます。気兼ねない会話の中から、台湾の人を理解することができます。

また、SNS全盛の昨今でして、行程中撮影される画像は、学生たちのfacebookにアップされてタグ付けされていきます。
つまり、楽しげな台湾の様子が我々の日本の友人に伝わっていく訳で、うまく広報されているなと感じました。

大田区議会では、小生、観光委員会の副委員長を務めておりますので、様々参考になる行程でした。

ちなみに、台北の市街地にある松山空港との間で定期航路があるのは、日本では羽田空港だけです。
台北中心部から1時間の桃園空港から日本の多くの空港に定期便が就航しています。

● 日台関係
前述の通り正式な国交はない。
しかしながら、友好関係があります。原因・結果は以下の様なものがあげられます。
  • 2011年の東日本大震災に際して、台湾から多額の義援金(187億円)、救助隊派遣、救援物資の提供

  • 1999年の台湾大地震への日本の支援

  • 人的交流
     【短期訪問】台湾→日本 146万人、日本→台湾 143万人(2012)
     【日本語学習者数】23万人 中、インドネシア、韓、豪につぐ5位(2012)
     【留学者数】4,617人 中、韓につぐ3位(2012)

  • 長期にわたる日本統治(1895年〜1945年)。

  • 日本統治時代の水利事業に命をかけた八田與一の存在


● 関係各部表敬
外交部・亜東関係協会
正式な外交関係が無いため、日台関係の中国側窓口は亜東関係協会なる団体が担います。ちなみに、日本側の窓口は財団法人交流協会。
初日の夜は外交部・亜東関係協会が共催となる形でレセプションパーティー。
日本人は勤勉だから、日本の株式に投資してるよ。などと、嬉しい話をうかがいました。

中国青年救国団
設立当初は、国民党系の青年組織であるが、現在は台湾有数のボランティア団体。
今回の日本青年台湾研修にあたって、多くの優秀なボランティアを提供している。
ボランティアの学生にとっても、こうした交流が貴重な経験になるほか、海外留学の奨学金を受けやすくなるメリットがあります。

国民党
東京から参加の議員が私だけだったので
2020東京オリンピック・パラリンピックへのお礼を。
台湾も東京から近いので、合宿や観光などを期待しているとのこと。

国民党
写真は国民党 海外部主任夏大明さん

民進党
民進党
写真は台北市議の方々と民主党議員団

日台の国交関係、台湾の反原発運動などをうかがいました。

台南市議会
副議長さんにお話をうかがった後、議場を見学。議員数は60名ほどですが、立派な議場におののきました。
台南市議会
せっかくなので、演壇に立ちました。

台南市議会
実際の質問は、議会事務局長さんに伺いまして、議員の月額報酬は 本給13万元 プラス 秘書人件費23万元 プラス 2万元!!の調査費とのことでした。


● 観光

士林夜市
士林夜市
誰もが必ずしも訪れる 台北最大の夜の屋台村。

台湾の学生たちも、夜は夜市ですごすそうです。安い!旨い!

總統府
あくまで観光客として内部の見学を。
台湾の政治・経済の歴史が一目でわかります。
初めてでしたが、おススメです。

国立故宮博物館
巨大博物館を約1時間で目玉展示物を見て回りました。
ミュージアムショップは家族へのお土産を物色するのに最適です。
国立故宮博物館

台北市内見学
迪化街を散策しました。
日本のアメ横のような、食材を扱う店が多い下町。
ドライフルーツ、カラスミ、漢方薬などが陳列されています。

28人の参加者を7チームに分けて、それぞれが台北の観光スポットを巡る企画。
各チームには2名の日本語が話せる学生ボランティアがアテンドしていただいて、街中での会話に困ることはありません。台湾の日常を感じられる散策となりました。


101鼎泰豐
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台湾の小籠包の人気店でランチ。
101は台湾の最も高いビルでそこからの眺望は素晴らしいはず。

なのですが、今回は地下のレストラン街での食事だけでした。
次回こそは上らなきゃ。

木柵猫空ロープウェイ
台北南部の人気観光スポット。
ロープウェイからの景色が絶景なのですが、夕方暗くなってからの到着だったので、山々の表情は見えず...

ただただ山上のレストランで飲んでおりました。
毎晩、緑の台湾ビールを飲みまして、たまに紹興酒。
日本のビールにホームシックをおぼえます。
木柵猫空ロープウェイ
ちなみに、鍋にはお茶が入っております。

烏山頭ダムと八田與一記念館
台南地方に巨大な烏山頭ダムをつくり農業用水利事業を行った日本人技師 八田與一さんの記念館があります。
八田與一さんは石川県金沢市の出身でありまして、今回の民主党議員団の団長 粟森慨・金沢市議も金沢と台南の友好関係を話しておられました。

八田與一
写真は、八田與一さんの自宅の書斎(座るなと書いてあったので、空気イスやってます^^)

八田與一
写真は、八田與一さんの夫人 外代樹さんの銅像。
外代樹さんはとても悲しい最後を遂げています。

先人たちの御苦労の上に成り立っている友好関係を、新幹線に乗って2時間半の台南でも感じてまいりました。



5日間の行程を終えて、
羽田空港の立地する大田区の議員として、
あたたかく外国人を受け入れていかなくちゃと、思いをあらたにいたしました。

最後になりましたが、台湾のみなさま、大変にありがとうございました。
多謝!

posted by 岡高志(大田区議会議員) at 23:02| ●政治活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月04日

ものづくり人材を育てる 都立 六郷工科高校 を視察しました。

区内にあります都立六郷工科高校の視察を行いました。
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六郷工科は平成16年に工業高校としては全国初の単位制高校として開校しました。そのため自分の興味にあった教科を履修することができます。

また、全国で初めてデュアルシステムを導入した学校でもあります。
デュアルシステム科では生徒が中小企業(大田区内企業が多い。)にインターン生として派遣され、そこでの活動が単位として認められています。インターン先にそのまま就職する生徒が多く、人手不足に悩む中小企業から熱い注目を浴びています。


学校の中にも、様々な実習装置があります。
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実習を行う生徒たちからは、一生懸命に取り組む姿が感じられます。
普通高校で、ややもすれば目的が不明確な中で、座学を受けるよりも、目的を持って取り組む工科高校の生徒たちからは夢や情熱が感じられます。
高校生 15歳 の時点で将来を決めて取り組む。 昔(50年も前じゃないですね。)はごく当たり前だったことでしょう。 もしかすると、今の若者は、必要以上に長くのびたモラトリアムを過ごしているのかもしれません。

しかし、大学志向が強いのか、入学者数が定員に満たない現状があります。

学校側は、区内中学校に「出前授業」をしたり、交通安全ボランティアなど地域貢献を通した、アピールを近年強めています。

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(これは水門通り商店街のイベントで活躍した ねぶた  これも技術が生きているそうです。)


中小製造業の後継者を養成できる学校でありますから、
地元大田区も積極的に活動を支援していかなくてはならないと思いました。

最後になりますが、
私の突然の視察要請に快くご対応いただきました、石井校長先生、桐野副校長先生、教職員の皆様、生徒たちに、心から感謝申し上げます。


【2016.1.21 追記】
2018年度からデュアルシステム科を都立工業高校2校に設置すると新聞報道がありました。

その中で、六郷工科高校が先行事例として紹介されていました。

2014年度の卒業生の6割ほどがデュアルシステム科の受入企業に就職。
学科設置当初は4割程度だったが、順調に伸びたことを東京都は評価したもの。



posted by 岡高志(大田区議会議員) at 21:00| ●政治活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月23日

安全性を視察:原子炉工学研究所 東京工業大学

東京工業大学の大岡山キャンパスには原子炉工学研究所があります。
(所在地は目黒区です。)

2011年3月の福島原発事故以来、空間放射能モニタリングポストでの測定値を大田区に提供していただいてますが、原子力研究施設としての安全性について不安に思う区民の声も寄せられています。

私も議会質問で、現状確認をするようにと大田区に要望しておりましたが、直接、聞くなり、見るなり、する方が理解がよいと思いまして、
東京工業大学 原子炉工学研究所 有冨所長のご協力のもと実験施設を見学させていただくこととなりました。

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せっかくの機会なので、他の会派の議員(公明党 玉川ひでとし議員、みんなの党 やなせ吉助議員)も含めて見学しました。

今回見学しましたのは以下の3つの実験棟
 ニュークリア・セラミックス実験室
 放射性同位元素実験室
 広領域線質放射線照射実験室(写真の建物)


ご説明いただく中で、気づくのは
あくまでも大学の研究所である。
だから、学生が放射性物質を扱うので、失敗することもある。けれども、それで大きな事故を引き起こさないように、物質の量を抑えている。

原子力研究施設として、原子力規制庁の指導のもと安全管理を行っている。
放射性物質を扱うが、分厚いコンクリートの壁や、ブロックにより遮蔽をしており、実験施設内の空間放射線量も外部と同レベルである。
放射性物質の保管も分厚いコンクリートの壁で迷路の様に迂回して入室する保管庫で分厚い金属性のロッカーに一定量を上限として保管されていた。
(直進できないので、入口での放射線量は低く抑えられていた。)

室内は換気を行うが、フィルターを通じて外部に排気を行っている。
排水については、外部の貯留槽に集めて環境基準以下であることを確認して、下水道に排水する。そもそも、放射線量が高いわけでもないため、除去装置はない。

安全管理は徹底されており、少しでも火の手が上がったら、消防に通報することを徹底しています。


私は、福島で大惨事を引き起こした原発は日本国内では廃止していくべきだと考えています。
ただ、この日、有冨所長がおっしゃられたように、日本の原発を廃炉していくのに100年の年月を要する。そのためにも、安全性を研究し、人材を育成する機関は必要でしょう。
また、科学の発展のために放射性物質を含めた物質研究は続けなければなりません。

原発に依存してきた日本のエネルギー政策は転換しなければならない。
いままでの、日本の優秀な研究者は原子力分野に多かったのですが、優秀な人材も少しずつ他の分野に転換していくでしょう。
転換する中で、新しいエネルギー分野の研究が進むことを期待しています。

posted by 岡高志(大田区議会議員) at 16:30| ●政治活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする